なす漬け11年目、65歳の男です。母の介護をしながら７月から10月まで、12,000袋ほどのなす漬けを作っています。家で漬けるなす漬けを基本にしています。当然、保存料は使いません。

2019年から本業にしましたが、今思えば幸運でした。まだ試食ができた最後の年だったからです。八色のスイカ祭りの日、300人ほどに試食を配り、89袋売れました。いまだに１店舗1日の記録であり、もはや思い出になってしまいました。

畑のなすはF1泉州水なすです。魚沼深雪なすが地元にあります。みずみずしく浅漬けにピッタリのなすです。残念ながら人気のため私には本数が手配できません。似ているので泉州水なすを使っています。80gほどで収穫してヘタを切り漬けると60gというのが目安です。

かぶりつくのには大きいと感じるのですが、丸ごと食卓に出すのが正解です。この辺りは旅館の盛り付けもそうです。実は弱点があります。切ると30秒で切り口が茶色になります。そうなると、もう箸が出なくなります。

親が始めた頃は、輪ゴムで縛った袋が目印でした。ある年シール袋にしたら目印が無くなり売れなくなりました。ゲートボール場では「つたえさんのなす漬けがないから病気かと思った」だそうです。その時に「つたえのなす漬け」表ラベルを作りました。パソコンで自作です。

その後「つたえ」が名前とわからない方が増え、直売所の隣はおかあさんのなす漬けだったので「つたえおばあちゃんのなす漬け」ラベルができました。

親の代から20年を超えて魚沼で親しまれていますが、まだまだ分からないことが多いと私は感じます。失敗もたまにはあります。その際はお届けが遅れるかもしれません。そんな曖昧さも含めてお付き合い頂けましたらありがたいと思っています。